9月19日(水)
今年も暑かった、日本の夏。お彼岸を迎えようやく朝夕になると、涼しい風が吹くようになってきた。そんなこの時期、体調を崩す人が意外と多い。
「ああ、季節の変わり目だからねえ」と言われるのだが、ちょっと待て、なぜ季節の変わり目には体調を崩しやすいのか?
一寸、気になったので調べてみた。
人間には、外の環境がどれだけ変わっても、体内の環境を一定に保つ仕組みがある。体温が最も分かりやすい例。
冬でも夏でも、人間の体は一定の体温(36度前後)に保たれている。これは考えてみるとちょっとすごい。
ではどうやって体温は一定に保たれているか。
例えば、「寒い」と感じたとき、まず皮膚からの「寒い」という感覚が、脳に送られる。
次に、脳から、ホルモンや自律神経を介し、全身の器官に体温を保つ指令が出される。
すると、皮膚では血管が収縮して熱を逃がさないようになり、体内に蓄えられた糖質や脂肪を燃やして熱を作る。こうして体温が上昇し、寒くなくなったらその温度が一定に保たれるよう、再び指令が出される。
体温1つとっても、かなり複雑な仕組みが働いているわけだ。
これらの仕組みは、心臓がずっと動き続けるのと同じように、人間の無意識下で起こる。
いちいち自分で意識して行っていたら、とてもじゃないがやってられないからだ。
季節の変わり目で風邪を引きやすいのは、外の環境が大きく変化する時期であるため、自律神経の中枢である視床下部が対応しきれなくなり、自律神経やホルモンなどにすべて影響を及ぼして、ひいては抵抗力や免疫力が弱まって風邪を引いてしまうわけだ。
それはちょうど、社員が入れ替わる4月の時期に、社内で様々な問題が発生するのに似ている。
またそれ以外でも、体調を崩す要因となるのが、夏にたまった疲れ。
食欲不振、強い紫外線による影響など、夏にかかった様々なストレスが、ちょうどこの時期にどっと出てくることがあるのだ
参考:ストレスチェック
http://www.cocokarada.jp/condition/stress_check/index.html
それはちょうど、筋トレをして2日後くらいに筋肉痛になるのに似ている。
夏の疲れは、「なんとなく体がだるい」という以外でも、肌荒れや抜け毛など、もっと分かりやすい現象として現れることもある。
では、季節の変わり目で体調を崩さないためにはどうすれば良いか?最も簡単かつ大事なのは、自律神経の働きを意識的にサポートしてあげることだろう。
少し寒いと思ったときにすぐに体を温められるよう、上着を鞄にしまっておくなど、体へのちょっとした気遣いが大事だ。
家の中での対策としては、こまめにほこりを取り除く事と、刺激性の強い香辛料を控えると良い。
あまり神経質になる必要は無いが、咳がひどい、眠れない、吐き気がある、といった場合は医師の診断を受けたほうがよい。
とはいえ、最も大事なのは、普段から体内の自律神経の働きを意識的に高めておくことだろう。クーラーで暑い夏を乗り切ってきた人は、暑いときに体温を下げるような自律神経の働きが十分に行われていない可能性がある。
このような場合、寒いと感じたときにも、うまく体温を上げることができない。
これがひどくなると、いわゆる自律神経失調症に陥ってしまう。
暑かったり寒かったり、少し不快に感じるときにも、ちょっとだけ我慢をすることが、長い目で見ると健康的に過ごせる秘訣になるわけだ。
夏の電気代がハンパじゃなかった人、今年の冬は少し「我慢」してみては?
夏バテの解消にスタミナの付く料理を食べるのも良いかも・・・
私は、うなぎ・焼肉・馬刺しなどを食べる事にしている。
そんな事で、夏バテ知らず、冬も風邪を引く事が少ない。
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